リーブル・ミュージアム(前編)

ここは、ライブラリの世界。

 

私はここの案内人、Lです。

 

様々な物語が集い、様々な世界が広がっている。この沢山ある古書達の中に、一際輝いている本がありますね、どうぞお手に取って下さい。

その本を開いた瞬間、貴方は素敵な物語の世界へと、のめり込んでいくでしょう__

 

✱✱✱✱✱

 

目覚めるとそこは美しい花畑広がる、まるで外国にいるような世界観に思わず辺りを見渡した。

 

大きな風車は風を受け、ギィギィ音を立てながら回っている。

 

案内人はどこに行ったのか?訳も分からずその綺麗な花達を、写真におさめてみようかと上着のポケットに手を伸ばした。

 

スマホのカメラアプリを起動し風景をパシャリ。

 

 

うん、なかなかいいかんじに撮れた。

さて次は辺りを見回すと分かれ道が2つ。

 

右にいく

左にいく

 

よし、右に行ってみよう!

直感で右の道を歩いていると、美しい花が沢山咲いている。綺麗だ。

 

 

でも、おかしい。随分歩いてるのに、景色が変わらない。

 

「なぜだ?ここ、さっきも通ったぞ

 

分からないでもいいか

 

暖かな陽射し、花の良い香りに包まれゆっくり目を閉じると…………

 

 

おやおやこれはこれはのみこまれてしまいましたね。特別にあの陽だまりの分岐へ戻して差し上げましょう…”

 

Kエンド』

 

✱✱✱✱✱✱✱

 

あれ?さっきまで花を見てた気がするのにここは最初の分かれ道?なんだか変だな

 

右に行く

左へいく

 

まぁ左に行ってみようかな。

 

 

とても素敵な風景、その先にあったのは美術館と書かれた洋館だった。

なにか絵でもあるのだろうか?なんて思って見に行って見ると、そこにはテーブルと椅子が用意された空間が広がっていた。

奥の方には何か材料が置いてある。あれはなんだろうか?

 

「ようこそ。ここは旅の思い出を作る美術館。よろしかったらどうぞ、あちらの材料でキーホルダーを作って見てください。何かが変わるかもしれませんよ?」

 

何かが変わる?

急に現れた案内人に困惑しながらも、私はキーホルダーを作ってみる事にした。

 

 

よし!いい感じにできた!

持ってきた鞄にさっそくつけてみると、キラキラと輝くキーホルダーに胸が踊る。

 

 

案内人にこの先何処に行ったらいいのか尋ねると、彼は『さぁ貴方の気のむくままに探検なさってください。この世界は広いですからねぇ』そう言い残してその場を後にする。

 

そう何が起こるか分からないのですよだからこそ面白い

 

Eエンド』

 

✱✱✱✱

 

この物語は一旦ここまで。

さてさて、この後お客人である貴方はどうなるのでしょうね?