ここは、ライブラリの世界。
私はここの案内人、Lです。
様々な物語が集い、様々な世界が広がっている。この沢山ある古書達の中に、一際輝いている本がありますね、どうぞお手に取って下さい。
その本を開いた瞬間、貴方は素敵な物語の世界へと、のめり込んでいくでしょう__。
✱✱✱✱✱
目覚めるとそこは美しい花畑広がる、まるで外国にいるような世界観に思わず辺りを見渡した。
大きな風車は風を受け、ギィギィ音を立てながら回っている。
案内人はどこに行ったのか?訳も分からずその綺麗な花達を、写真におさめてみようかと上着のポケットに手を伸ばした。
スマホのカメラアプリを起動し風景をパシャリ。
うん、なかなかいいかんじに撮れた。
さて次は…辺りを見回すと分かれ道が2つ。
▶右にいく
▷左にいく
よし、右に行ってみよう!
直感で右の道を歩いていると、美しい花が沢山咲いている。綺麗だ。
でも、おかしい。随分歩いてるのに、景色が変わらない。
「なぜだ…?ここ、さっきも通ったぞ…」
分からない…でも…いいか…
暖かな陽射し、花の良い香りに包まれゆっくり目を閉じると…………
“おやおや…これはこれは…のみこまれてしまいましたね。特別にあの陽だまりの分岐へ戻して差し上げましょう…”
『Kエンド』
✱✱✱✱✱✱✱
…あれ?さっきまで花を見てた気がするのに…ここは最初の分かれ道?なんだか変だな…
▷右に行く
▶左へいく
まぁ…左に行ってみようかな。
とても素敵な風景、その先にあったのは美術館と書かれた洋館だった。
なにか絵でもあるのだろうか?なんて思って見に行って見ると、そこにはテーブルと椅子が用意された空間が広がっていた。
奥の方には何か材料が置いてある。あれはなんだろうか?
「ようこそ。ここは旅の思い出を作る美術館。よろしかったらどうぞ、あちらの材料でキーホルダーを作って見てください。何かが変わるかもしれませんよ?」
何かが変わる?
急に現れた案内人に困惑しながらも、私はキーホルダーを作ってみる事にした。
よし!いい感じにできた!
持ってきた鞄にさっそくつけてみると、キラキラと輝くキーホルダーに胸が踊る。
案内人にこの先何処に行ったらいいのか尋ねると、彼は『さぁ…貴方の気のむくままに探検なさってください。この世界は広いですからねぇ』そう言い残してその場を後にする。
“そう…何が起こるか分からないのですよ…だからこそ…面白い”
『Eエンド』
✱✱✱✱
この物語は一旦ここまで。
さてさて、この後お客人である貴方はどうなるのでしょうね?